2012年02月22日

下谷万年町物語

また更新がえらく滞ってしまいました…
ご訪問下さいました皆様スミマセン。

ちょっと時間が経ってしまいましたが、
2週間ほど前に渋谷のシアター・コクーンで
「下谷万年町物語」を観てきましたので感想を少しばかり。
観ていない方にはわかりにくいと思いますが
粗筋ですら説明しづらいお話なのであえてバッサリ省きます。


ストーリーは…非常に難解。
ヒロインである男装の麗人、
キティ瓢田(宮沢りえ)の登場は第1幕のラスト。
池に飛び込んだ「洋ちゃん」(藤原竜也)に抱き上げられ
ずぶ濡れのまま息を吹き返すキティ。
彼女が登場するだけで
舞台の空気がグッと凝縮するように感じられたのは
さすがだと思いました。

華やかさとはうらはらに秘められた狂気、
6本指だの警視総監の帽子(=権威の象徴)だの、
奇妙な言葉遊びのやり取りが飛び交う中で時空が交錯し
薬物中毒の暗い影がちらちらと見え隠れしながらお話は進行します。

劇中にはダンスシーンもあり
宮沢りえは歌も踊りもソロで披露。
ただしこれはちょっと荷が重かったんじゃないかな。
特に踊りは、残念ながら全然タンゴに見えなかったので
それこそ本職の男性ダンサーに黒のタキシードを着せて
両脇に付けてあげれば良いのに!と思うことしきり。

宮沢りえは相変わらず細身でスタイル抜群、
露出が多くてもいやらしい感じは全然しないですね。
私は、何よりも彼女の持ち味は
迫力ある台詞回しと凛とした立ち姿の美しさにあると思うので
ダンスや歌に引っ張られ過ぎるのは勿体ない気がしました。
それともキティは実際には妄想状態だったという意味で
ダンスや歌があまり巧くない方が良いという演出だったのでしょうか?
もしかしたら「キティ=お瓢」が看板ヒロインを務める「サフラン座」は
「錯乱座」の言葉遊びなのかもしれない、と思ってみたり。

多数のキャストが客席から出たりハケたり
舞台上に掘られた瓢箪池にバサッと落ちたり、舞台空間はとても賑やかで
特に主演3人は何度も水を被ってずぶ濡れの大熱演。
ラストシーンで池に沈んだ3人はなんとカーテンコールで濡れた衣装のまま。
本当に大変だったと思いました。
私が出掛けたのは平日夜でしたが補助席まで出る満席で
会場内は熱気が充満してすごかったです。

しかしながら…
お話自体は私は好きではなかった(涙
それに女形で野口和彦さんが出演されていてとても素敵だったのだけど
この公演ではその他大勢扱いだったようでちょっと残念。
また主演3人の“キメ”のシーンで
やたらに音響が盛り上がり過ぎるのも野暮ったく感じてしまった…

正直に言うと蜷川演出がチョット苦手な私は
今回キャスティング(宮沢りえ、藤原竜也、西島隆弘)に惹かれてチケットを確保。
特に収穫だったのは「文ちゃん」役の西島隆弘、
舞台は初めて観ましたが役者としての資質はかなり高いと思います。
(おそらく無垢なるものの象徴である)13歳の少年という設定でしたが
観ていて違和感はありませんでした。
また別の舞台作品も観てみたいです。
posted by masako at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 見てきました。
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