2014年09月22日

ギエムのボレロ!

もう3週間ほど経ってしまいましたが、
東京バレエ団の創立50周年祝祭ガラで
シルヴィ・ギエムのボレロを観てきました。

ギエムの舞台は今まで何度か観ていますが、
なぜかボレロに関しては未見。
ギエムのボレロを生で観ないでどーする!という感じで
とにかく3ヶ月前に急いでチケットを確保。
月末なのでスケジュールはキツかったのですが
それも覚悟の上でとても楽しみにしておりました^^

上演作品は5つで、ボレロはいちばん最後。
他の4作品についても正直な感想を書いておきますね。
あくまで私見ですので、もしムッとした方いらしたらスミマセン。

「ペトルーシュカ」:
マラーホフ、なんでもっと派手な演目にしなかったの?

「スプリング・アンド・フォール」:
ノイマイヤー振付。シンプルな構成で、こういうの好きです。

「オネーギン」:
残念ながらすべてが暗い…。
ルグリはタッパもあって華やかで舞台映えするけれど、
彼を呼ぶほどの見せ場がなくてなんだか気の毒。
吉岡美佳さんはキレイだった。

「ラ・バヤデール」:
上野水香さん、身体がきくのはよーーーくわかるんだけど。
柄本弾さんは良かったです。

…で、ボレロです。
生オケってやっぱり贅沢。しかもボレロ。しかもギエム。
この作品、円卓の上で踊るので動きが結構制約されます。
それだけに、芯を踊るダンサーの存在感がダイレクトにものを言う。

とても静かなところから、ごく小さな動きから始まって
徐々に周囲の男性ダンサーたちにエネルギーが波及し
あの印象的な旋律の繰り返しが高まりつつ振りと共鳴していく。
とてもドラマチックな構成です。

ギエムは現在49歳ですが、身体の柔軟性、
バネのようなしなやかさに衰えは全く見えず
日々のストイックな鍛錬がうかがわれました。
指先や爪先に至るまで確かな意思が宿り、
自在なコントロールが力強く、美しかった。

舞台を観ながら、私は自然にぽろぽろと涙していました。
感涙というのか、浄化作用に近い気がします。
ボレロの音楽が終わってしまうクライマックスのあの間際、
もっとこの舞台を観ていたいのに!と本当に惜しい気持ちでいっぱいでした。

昔、川口リリアホールに「椿姫」を観に行った時だったか。
カーテンコールで舞台前に駆け寄って花束を差し出した観客に
自分からサッと右手を出して握手していたギエムの姿を見て
気さくな人なんだな、と思ったことを覚えています。
そして東日本大震災が起きた時も、復興支援のために駆けつけて
とびきりの踊りを見せてくれた男前のギエム。

この日のボレロの時空間に立ち会えて幸せでした。
きっとベジャールも会場のどこかにいたんじゃないかな。
この作品をギフトとして世に送り出してくれてありがとう。

※ちなみにギエムは先月、2015年を以て現役引退の旨を発表。
 詳細不明ですが、日本でもさよなら公演があるようです。

image.jpg IMG_0175[1].JPG
ロビーに飾られていたパネル。今は亡きベジャールとドンの写真も。

IMG_0181[1].JPG
posted by masako at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 見てきました。
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