またまた、ずいぶん放置してしまいました…
来て下さった方、気にかけて下さった方、どうもすみません。
現状、例年どおりの年間最大繁忙期に入ってしまい、
3月15日まではひたすら仕事という状況です。
…ですが、その合間を縫って初日に見てきました。
ギレルモ・デル・トロ監督の「シェイプ・オブ・ウォーター」。
半魚人と人間の女性の恋愛を描いたロマンチックなファンタジーかと思いきや
ちょいちょいエログロ要素が投下され、時々目が点に@@
また、猫好きには耐えがたい要注意シーンが1箇所あります。
グロ耐性のない方はくれぐれもご注意を。
しかし映像は実に美しく、細部までこだわったレトロな世界観も素敵でした。
お話は「ドリーム」と同じく1962年の米ソ冷戦の時代という設定です。
アテ書きされたというキャスティングも非常に良い。
特に主演のサリー・ホーキンス、
発語障害のある孤独な女性イライザを演じていますが
セリフはなくとも視線や表情、佇まいによる演技が素晴らしい!
そしてまるで少女のような儚げな雰囲気なのに、実は…。
ネタバレになるので伏せますが、冒頭からかなり驚かせてくれます。
半魚人は特殊メークと特殊スーツによるこだわりの表現。
「美しい」というよりは「グロい」と感じた派ですが、
見ているうちになんとなく人間っぽく思えてしまいました。
二足歩行だし、スタイル抜群だし。
しかしなぜイライザが「彼」と惹かれあったのかが理解しづらい。
人間のように見える半魚人も、その内面については特に描写されず。
また、もし主人公と半魚人の間に異種間の「純愛」があったとしても、
「純愛」だったらすべてOKなのか?と考える私はへそ曲がりなのかも。
油断していると不意にエログロが放り込まれるため
見る人を選ぶ作品ではありますが、
現時点でデル・トロ監督の最高傑作なんじゃないでしょうか。
劇場で見る価値は大いにアリです。
でも、アカデミーの作品賞はやはり「スリー・ビルボード」かなぁ…。
追記:
「シェイプ・オブ・ウォーター」作品賞獲りましたね!凄い!
でもデル・トロ監督には王道ではなくオタクのままでいてほしい気が…。