あの日も確定申告の追い込み作業中でした。
当時の事務所はビルの2階で、揺れがおさまらなくて
本当に床が抜けるかと思ったことを覚えています。
いつもの日常の、金曜日の午後だったのに。
クリスチャン的には今は四旬節。
自らに向き合い、見つめ直す時期でもあります。
2018年03月11日
2018年03月07日
無明ノ宿
先程チラッと日経の夕刊を見たら
文化欄の「自由席」に見覚えのある写真が。
庭劇団ペニノの「地獄谷温泉 無明ノ宿」のワンシーンでした。
これは辻さんが映っているから初演の時かな?
私は森下スタジオでのプレビュー公演を見て唖然とし、
母を誘って本公演をあらためて見に行って母が驚愕し、
さらに友人を誘って昨年の横浜公演も見に行きました。
この作品は、まず美術が凄まじい迫力で驚きます。
緻密でリアル、作り込まれた日常感が半端なかった。
一日の時間の移り変わりを感じさせる繊細な照明、
不思議なお話に奇妙なリアリティをもたらす演出、
物語を体現する役者さんたちのレベルも非常に高い。
ちなみに上演台本は
第60回岸田國士戯曲賞を受賞されています。
作者であり演出家のタニノクロウさんは
精神科医の免許を持つ異色のキャリア。
「無明ノ宿」を見て私は
「タニノさんは変態か天才」だと思ったのですが
岸田國士戯曲賞の受賞式スピーチでも
似たようなことを言ってらした方がたくさんいたので
どうやらこれは一般的な見解のよう(?)です。
興味のある方はぜひぜひ舞台をご覧になってみて下さい。
現在、6月の新作に向けて準備中だそうです。
庭劇団ペニノのウェブサイト
http://niwagekidan.org/
文化欄の「自由席」に見覚えのある写真が。
庭劇団ペニノの「地獄谷温泉 無明ノ宿」のワンシーンでした。
これは辻さんが映っているから初演の時かな?
私は森下スタジオでのプレビュー公演を見て唖然とし、
母を誘って本公演をあらためて見に行って母が驚愕し、
さらに友人を誘って昨年の横浜公演も見に行きました。
この作品は、まず美術が凄まじい迫力で驚きます。
緻密でリアル、作り込まれた日常感が半端なかった。
一日の時間の移り変わりを感じさせる繊細な照明、
不思議なお話に奇妙なリアリティをもたらす演出、
物語を体現する役者さんたちのレベルも非常に高い。
ちなみに上演台本は
第60回岸田國士戯曲賞を受賞されています。
作者であり演出家のタニノクロウさんは
精神科医の免許を持つ異色のキャリア。
「無明ノ宿」を見て私は
「タニノさんは変態か天才」だと思ったのですが
岸田國士戯曲賞の受賞式スピーチでも
似たようなことを言ってらした方がたくさんいたので
どうやらこれは一般的な見解のよう(?)です。
興味のある方はぜひぜひ舞台をご覧になってみて下さい。
現在、6月の新作に向けて準備中だそうです。
庭劇団ペニノのウェブサイト
http://niwagekidan.org/
2018年03月04日
3月。(追記あり)
またまた、ずいぶん放置してしまいました…
来て下さった方、気にかけて下さった方、どうもすみません。
現状、例年どおりの年間最大繁忙期に入ってしまい、
3月15日まではひたすら仕事という状況です。
…ですが、その合間を縫って初日に見てきました。
ギレルモ・デル・トロ監督の「シェイプ・オブ・ウォーター」。
半魚人と人間の女性の恋愛を描いたロマンチックなファンタジーかと思いきや
ちょいちょいエログロ要素が投下され、時々目が点に@@
また、猫好きには耐えがたい要注意シーンが1箇所あります。
グロ耐性のない方はくれぐれもご注意を。
しかし映像は実に美しく、細部までこだわったレトロな世界観も素敵でした。
お話は「ドリーム」と同じく1962年の米ソ冷戦の時代という設定です。
アテ書きされたというキャスティングも非常に良い。
特に主演のサリー・ホーキンス、
発語障害のある孤独な女性イライザを演じていますが
セリフはなくとも視線や表情、佇まいによる演技が素晴らしい!
そしてまるで少女のような儚げな雰囲気なのに、実は…。
ネタバレになるので伏せますが、冒頭からかなり驚かせてくれます。
半魚人は特殊メークと特殊スーツによるこだわりの表現。
「美しい」というよりは「グロい」と感じた派ですが、
見ているうちになんとなく人間っぽく思えてしまいました。
二足歩行だし、スタイル抜群だし。
しかしなぜイライザが「彼」と惹かれあったのかが理解しづらい。
人間のように見える半魚人も、その内面については特に描写されず。
また、もし主人公と半魚人の間に異種間の「純愛」があったとしても、
「純愛」だったらすべてOKなのか?と考える私はへそ曲がりなのかも。
油断していると不意にエログロが放り込まれるため
見る人を選ぶ作品ではありますが、
現時点でデル・トロ監督の最高傑作なんじゃないでしょうか。
劇場で見る価値は大いにアリです。
でも、アカデミーの作品賞はやはり「スリー・ビルボード」かなぁ…。
追記:
「シェイプ・オブ・ウォーター」作品賞獲りましたね!凄い!
でもデル・トロ監督には王道ではなくオタクのままでいてほしい気が…。
来て下さった方、気にかけて下さった方、どうもすみません。
現状、例年どおりの年間最大繁忙期に入ってしまい、
3月15日まではひたすら仕事という状況です。
…ですが、その合間を縫って初日に見てきました。
ギレルモ・デル・トロ監督の「シェイプ・オブ・ウォーター」。
半魚人と人間の女性の恋愛を描いたロマンチックなファンタジーかと思いきや
ちょいちょいエログロ要素が投下され、時々目が点に@@
また、猫好きには耐えがたい要注意シーンが1箇所あります。
グロ耐性のない方はくれぐれもご注意を。
しかし映像は実に美しく、細部までこだわったレトロな世界観も素敵でした。
お話は「ドリーム」と同じく1962年の米ソ冷戦の時代という設定です。
アテ書きされたというキャスティングも非常に良い。
特に主演のサリー・ホーキンス、
発語障害のある孤独な女性イライザを演じていますが
セリフはなくとも視線や表情、佇まいによる演技が素晴らしい!
そしてまるで少女のような儚げな雰囲気なのに、実は…。
ネタバレになるので伏せますが、冒頭からかなり驚かせてくれます。
半魚人は特殊メークと特殊スーツによるこだわりの表現。
「美しい」というよりは「グロい」と感じた派ですが、
見ているうちになんとなく人間っぽく思えてしまいました。
二足歩行だし、スタイル抜群だし。
しかしなぜイライザが「彼」と惹かれあったのかが理解しづらい。
人間のように見える半魚人も、その内面については特に描写されず。
また、もし主人公と半魚人の間に異種間の「純愛」があったとしても、
「純愛」だったらすべてOKなのか?と考える私はへそ曲がりなのかも。
油断していると不意にエログロが放り込まれるため
見る人を選ぶ作品ではありますが、
現時点でデル・トロ監督の最高傑作なんじゃないでしょうか。
劇場で見る価値は大いにアリです。
でも、アカデミーの作品賞はやはり「スリー・ビルボード」かなぁ…。
追記:
「シェイプ・オブ・ウォーター」作品賞獲りましたね!凄い!
でもデル・トロ監督には王道ではなくオタクのままでいてほしい気が…。