2013年07月16日

NYLON100℃「わが闇」

先日、ナイロン100℃の「わが闇」を観てきました。
結成20周年記念公演企画の第三弾だそうです。
ちなみに2007年の初演版は未見。
オリジナルキャストはそのままでの再演だそうです。
休憩を含めて3時間半の長丁場でしたが、飽きずに集中できました。
上田大樹さんの映像とのコラボも相変わらずスバラシイ。
そして三姉妹役の犬山さん、峯村さん、坂井さんを始め
キャスティングが嵌りまくりでとても良かった。
シリアスなお話なのに客席は何度も爆笑の渦に巻き込まれ…
特に大倉孝二さん演じる「大鍋あたる」が存在感すごすぎ。
携帯電話をめぐるやり取りなんて笑いが止まりませんでした。

物語は三姉妹の幼い頃から始まり、ラストは長女の柏木立子(たつこ)が
39歳ぐらいの時点までを描き、その後を暗示して幕となります。
なんとなく昨年観た「百年の秘密」とも通じる展開もあり、
峯村リエさんとみのすけさんの夫婦役は「黒い十人の女」での配役を思い出し
(しかも設定は全然違うのに、やはりみのすけさんが平手打ちされてたような気が…)
嵐の夜に居間で皆で踊りながら大はしゃぎするシーンは
昨年末の「祈りと怪物」で三姉妹が
居間で拳銃を撃ちまくりながらハイになるシーンと被りつつも
ちょっぴり昭和の残り香のある居間の風景
(洋間と和室が続いていて障子の引き戸がある/部屋の中心に電話が置いてある/
階段脇の柱の間隔が広くてバイパスして?降りられる/縁側から出入りできる等々)に
なんとなく居心地の良さを感じたりもしていました。


タイトルの「わが闇」は作家である立子が19歳の頃に書いた小説のタイトルで
彼女の作家としての名声を決定的なものにします。
内容は、精神に病を持ち自ら命を絶ってしまった実母と
家族との関係を書いた私小説(らしい)のですが
ほんとうの彼女の「闇」は父に素直に甘えられなかった自分自身への悔いなのかも。

劇中、父の幻影を見た立子は「お父さん!」と子供のように泣き叫びます。
そしてラスト近くに明かされる立子の近未来は、つらいどんでん返し。
子供の頃の思い出のアルバムに遺された父の言葉の数々が救いとはなるのですが、
その後の展開には触れずに物語は幕を閉じます。


東京公演はすでに千秋楽を迎えてしまいましたが、
この後は大阪、横浜、北九州、名古屋と巡回するようです。
東京を見逃してしまった方もまだ来週の横浜のチャンスがありそうですよ!
http://www.sillywalk.com/nylon/index.html
posted by masako at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 見てきました。